2015年の2月と10月に「人工股関節置換術の手術を受けたのですが、当時ガラケーの時代ながら、病室からブログに記事をアップしておりました。その1回目の手術の時の記事がなかなか詳細に残っていたので、紹介します!(7年前なので今はもう少し違うかもしれないですのでご了承ください)
前日夜
いつも通りに18時に夕食。夜21時以降はお水だけ。でも水分はなるべくとってくださいねって。翌日お通じがあるために下剤を飲みました。
手術で興奮して眠れないとか特になくて。手術が月曜日だったから手術前2日入院といいながら木曜日から4日も入院して飽きていたし…。山ほど本を持ち込んで読んだり、バレエストレッチしたり、昼間は昼寝しないようにして身体も頭も疲れさせて、眠れるようにしておくのも大事ですね!
当日朝一
朝でなかったら浣腸と言われていたのですが。下剤の甲斐あって朝の6時にたくさん出て。浣腸しなくてすんでよかった~。もともと、毎朝お通じがあるタイプなのと、12月に健康診断で胃のレントゲンでバリウム飲んだ時に、下剤がいい感じで効くのがわかっていたのでここも心配せずにクリア。(そういえば、お産の3回目に下剤を飲んだがために痛い目にあった…)。
朝一で週に1度の初の「部長回診」があったけど、「体調いかがですか?」と聞かれ、「いやまだ私これから手術なんで…」みたいな会話をし。
2番目の手術だから11時くらいスタートかなあと聞いていました。
当日朝の9時
朝の9時からは水もだめ。手術着に着替えてスタンバイしていると、なんだかえらいイケメンが突然現れて
っていうから
結構いつもいい血管しているって言われますけど…
と答えると
ほんとだ~。いいね~…いい血管してるね~
って右腕をじいっとみつめ、なんか照れる~…血管褒められただけなのに…。そしてすっと点滴の針を刺してくれました。話し方や雰囲気が華やかながら、とっても笑顔で穏やかで、さらに点滴さす手がものすごくきれいで器用そうで、安心してまかせていました。
まだ入院して間もなかったのでよく知らなかったのですが、この先生、結構病室に来てよく、同室の奥さま方(ちなみに当時52歳くらいの私は激若で、60代でも若く、70代、80代のお姉さま方がほとんど)とずっとおしゃべりしていて、イケメンだし、お話を聞くのがお上手で、のちにとなりのベッドの奥様が教えてくれたのですが
あの先生、研修医なんだけど、学費稼ぐためにホストしていたらしいのよ~。
なるほど~、苦労人なんだ~。でも、まだ私には恥じらいがあったようで、今思うと中が手術着だったし、私の手術も立ち会って針に糸くらい通したのか~と思うと、なんだか恥ずかしてくてそのおしゃべりに積極的に参加できませんでした…。(あ、どうでもいいですね)
さて、手術着と寝たきりの時用の寝巻と外科手術セットなる体洗うときに下にしくシートとT字帯はレンタルしました。術着は黄緑で、寝巻はこのがら。術後2日めと3日めに着ていました。そして手術後はずっとこの靴下を履いていました。ぎゅっとしめるやつね。
10時半
トイレに行ってT字帯してくださいって言われて装着
11時すぎ
呼ばれました!(2回目の時は午後の予定でした。午後となると予定が変わったりするので、まだかまだか、となったり、早まったり)
担当看護士さんと、たまたま私には看護学生がついていてくれたのでその人達と、点滴がらがらしながら手術室まで歩いていきました。(人によっては、すでにかなり悪い状態で入院している人や高齢の人がいるので、車いすで行く方もいらっしゃいます)
手術室手前で座ってしばらくして、手術室に入って自分で手術台にあがりました。
手術室は、事前に何の音楽をかけておきたいかと聞かれていたので、「ジャズ」と答えておいたのですが、実はクラシックかかっていて…まあ、でもどっちも好きだからいいんだけど~それに、この雰囲気で言えないしなあ…。みたいな。あ、2回目の手術はちゃんとジャズかかってました。
手術する右足には先生がすでに矢印が書いてありまして。
まずは腰から硬膜外麻酔用の管をいれました。硬膜外麻酔は、背骨の中の脊髄(神経)のまわりに局所麻酔薬を入れて,手術の痛みをとるためのものらしいです。手術後も、痛みがひどい場合は、点滴による痛み止めではなく、この管を利用して痛み止めをいれて、局所的な痛みを取ります。
この管をいれるのに、横向きの体育座りのような、背中を丸くしたところ、腰のあたりから管をいれるのですが、これが痛いというか、生理的にぞわぞわする感じな上に、時間かかり、しいて手術前後のあれこれでいうとこの作業が一番嫌だったかな~。手術室看護士さんと、麻酔科医の女医さんがやってくださいましたが不安とかはなかったですよ。
ちなみに私はこの麻酔、2回とも手術後にがーっと低血圧になって結局つかえなくてただ痛かっただけだったっていう…。
それが終わってふとみると、担当のY先生がいて。なんかちょっとほっとして。4日前に入院しておいてよかったかも。入院するまでは、数回しか会ってなかったのですが、入院してからは病室に説明に来たり、頻繁に声をかけてくださったりしていたので、なんか安心感が違うよね。
たぶん、この段階で12時から12時半くらいだったのかあ。
では、麻酔しますよって言って1,2、ぐらいでテレビドラマで連れ去られる人が口に何か押し当てられてことんと意識なくすのみて、またまた~って思っていましたが、見事ににコトンと秒で落ちて。
「ぱたぱたっこさーん」て、名前呼ばれて気が付いたら目の前に担当Y先生がいらして、看護士さんも手術着ではなくて、ふと自分を見ると。もう着替えていて私も手術室の外でもうベッドに移っていて人工呼吸器つけていて。
今何時ですか?
と聞いたら
14時50分
あら~もう2時間も経ってるなんて~びっくり~。瞬間移動した気分とはこんな感じ。
そのベッドのままがらがらと病棟へ移動。
ベッド先に先生が一緒に歩いていてくださったんだけど、麻酔を弱めるために呼吸器つけていたのですが、じわじわと車酔いみたい症状が出てきて、気持ち悪くなって、
先生、吐きそうです…。気持ち悪…
ガーグルベースンもらってしばらく吐いていました。何もでませんが。これ、2回ともそうでした。私はもともと、とても車酔いするし、つわりも結構ひどかったので、それと関係あるのかなあ…。
手術には夫がいて、控室で待っていたのですが1時間ちょいくらいの手術って言ってあったから少し長いし、出てきた私が呼吸器つけて、吐いているからと、少し心配していたらしい。
夫は仕事もあるので、先生から軽く手術のことを聞いてかえっていった。
夕方
当時中2の娘が来て、
今日、私が親子丼の作ろうと思うんだけどどうやって作るの?
と、聞いてきたんだけど、痛い上にもうろうとしていて、何を答えたやら…。
そして、もうろうとしながらも、看護師さんが「血圧が…」とばたばたし始めて、ちょいあせったが、どうも上が60だか70だか、え、低!って事で、腰からの麻酔を止めたら血圧ももどったらしく、点滴の痛み止め(一日の量が限られている)でなんとかその日を乗り切る事になったのですが、これが一日の量が限られているとかで、次に点滴していいのは何時間後、みたいな事を看護師さんに聞いて、そればかり考えながらまんじりともせずの1晩でした。
おそらく、手術の全体を通して、一日目の夜さえ乗り切れば、あとは大丈夫!って感じです。
この日は何も食べられません。
T字帯は新品なので、結構こすれて床ずれのもとです。一度洗濯しておきたいもので。
また、2回目の時は手術の翌日に月のものが来て…。(ちゃんと大体のことを考えて手術日決めたのに、緊張か遅れたのよ。で、手術まではなんとか来なかったのに…。)
翌日朝
次の日の朝からごはんは食べられます。
足はちょっと動かすだけで痛いけど電動ベッドを起こしてごはんを食べました。
という事で、手術当日の様子をお伝えしました!
点滴しますけど、血管、さしやすいかな~