人工股関節の手術後推奨されるスポーツは？

人工股関節の手術の直前まで踊り、術後1か月でバーレッスンから復帰しました。復帰後すぐは、グランプリエとかめちゃ怖かったし、バーに足をのせる事は全くできず、20センチくらいの台に足をのせるのがやっとでした。今では、グランプリエはもちろん、バーにも足をのせることができます。いくつかできない事、やらない方がいい事はありますが、おおむねできています。自転車も、転ばないようにだけ気をつければ問題なしです！

その他のスポーツはどうでしょうか。あくまでも、私の感覚でまとめてみました。

水泳、ゴルフ、ボウリング、ハイキングは問題なし！

水泳は、むしろ、負荷をかけずに筋肉を鍛えることができるし、股関節のあたりをまわしたりして、関節のまわりの筋肉をほぐす効果もありますね。もともと子どもの頃水泳選手だったこともあり、大人になってからもプールでよく泳いでいたのですが、4種目のうち、平泳ぎだけは、以前のように泳ぎ方はできないなあと思います。足をひきつける時に、前ほど開かないからです。だからといって泳げないわけではなく、選手レベルの方だと、フォームを改善することになるだろうなという事です。その他、クロールも、背泳ぎも、バタフライも、以前のように泳げました！

ゴルフやボーリングは、基本的に走ったり、飛んだりしないので、問題ないです。打ちっぱなしも、腰はひねりますが、股関節ひねったりしないですからね。もう20年以上やっていないゴルフですが、長男にも誘われているので、そろそろコースに復活しようかと思います。

ハイキングはもちろん、ＯＫ。むしろ、毎日ある程度歩くことで、全身の筋力が維持されるので、特に仕事を辞めた今は、今まで自転車だったところも、歩くように心がけています。

バレエ以外のダンスやヨガ、ピラティスもＯＫ！

ヨガやピラティスはあまり詳しくないですが、できないポーズはあるかもしれないですね。たとえば座禅のように足を組むこと自体はできても、その姿勢を長時間続けるのは人工股関節にあまりよいとは思えないです。また、お姉さん座りやイナバウアーのような姿勢は脱臼の心配があるので、が、教える立場の方ですと、工夫が必要かもしれないです。もともと、目的がそういったところにない方が楽しむには、むしろいいと思います。

も、社交ダンスのラテンのように、ハードに早いステップで足をあげたりするのは、動きの中で股関節を傷めないよう注意が必要な気がしますが、JAZZはバレエと同じような動きですし、私も、グランジャンプも飛んでいるので、ヒップホップのステップで、できなくなるという動きはないように思いますが、しゃがんで立つという動きや、激しい飛び跳ねるとなると、難しいかもしれないですね。

卓球、バドミントン、テニスは、ほどほどならいいかな

一番感じるのは「走る」「飛ぶ」「飛び降りる」「踏ん張る」ことへの負荷です。ですので、ゆっくり楽しむ分には、卓球やバドミントン、テニスはいいように思いますが、ぎりぎりで球を取るために走るとか、踏ん張ってうつ返す、ジャンプして打つという動きは、もともとやっていた人には、かなり以前のようにはできないな、と感じるのではないでしょうか。

がちで走る、ジョギング、マラソンは、どうでしょう。自分でもちょっと走っても、股関節にアスファルトというか地面が直撃しているような固い負荷を感じます。歩くのと何が違うのかと言われそうですが、地面に着地する時に股関節に異物が入っているな～と感じるという表現があっている気がします。とはいえ、もうかなり前になりますが、24時間テレビでいつもサポートされているランナーの方が、人工股関節にして戻ってらっしゃいましたね。「長距離を走る事」は、人工股関節の耐久度に一番影響するように思います。

バスケ、バレー、野球、スキー、スケート、スノボは転倒が怖い

たとえば、バスケのゴール練習とか、野球のキャッチボールとか、バッティングセンターとか、私も術後に息子の練習に行ってちょっとやりましたが、楽しくできました。集団の球技で怖いのは、接触による転倒。バレエのトウシューズでも、すっころぶのですが、これは、わかっていて転びますが、予想外の出来事で変な転び方をすることに私は一番恐怖を感じます。球技で相手とぶつかったり、味方とぶつかったり、思いがけず転倒する可能性があるスポーツは怖いですね。自転車に乗っている時も、やばいと思うと、わざと自転車を倒すことで自分の転倒を避けたりします。