本日は、社会福祉士の継続学習として基礎研修ⅠをZOOMで受講しました。グループワークでの話し合いや、すでに活躍している社会福祉士の方のお話を聞く機会を通じて、高齢者領域以外でも、児童支援、中高生の支援、医療、行政、社会福祉法人、保護司などをされている方の活動やお考えを知ることができ、みなさんの「社会課題に対して自分にできる事を真剣に取り組む姿勢」に刺激と感銘を受けました。

私は常日頃「85歳の55%が認知症」という事実をもっと知ってほしいと思っています。つまり、自分の親も、自分も85歳になれば2分の1の確率で認知症になるんです。だから、平均寿命が延びている現在、介護に対する認識が、もっと身近な物となっていってほしいなと思うのです。なんなら、介護技術を義務教育で必修科目にしてほしいと思うくらいです。
親の介護は自分にはやってこないと思っていた人が、親が認知症になった時に、親が認知症だなんて恥ずかしいと隠したり、あれほど立派だった親の老いを受け止めらずに動揺したり、さらには介護という事に対する知識や技術のなさに直面し当惑したりします。
また、自分はいつまでも健康だと思っていた人も、加齢とともになんらかの理由で心身に課題を抱えます。私も人工股関節にしたことで大きく認識が変わりました(その結果介護の仕事へと転身したのですが)。自分にはそんなことは起こらない、ではなく「長く生きるという事はそういうものだ」と、皆がわかっている社会になってほしいなと思います。
未婚化が進む中。これから、私の世代以降が高齢者になっていくと、たとえば病院で手術するにも、同意書にサインする人がいない人が、また、有料老人ホームに入所するにも、家族や家族でなくとも身元引受人がいない人がきっと増えていくでしょう。今ある成年後見制度だけではおよそ追いつかなくなる時が来るだろうと思っています。まずは、自分が成年後見制度になんらかの形で関わることで、次の世代に何か残せないだろうか、60代の私の目標はそこにあります。だから老体に鞭打って暗記がんばって社会福祉士の資格を取ったのですが…そのためには、この基礎研修を3年間かけて受けないとならないので、成年後見に関わるにも65歳になっちゃうんですけどね。
とはいえ、自分が担当する介護に関する研修(行政での研修や初任者研修、介護美容などの領域で講師をやっています)で、多くの人にこうした事を伝えたり、発信したり、今できることをやっていこうと思っています。
がんばりまっす。
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