手術した方がいいでしょうか?と聞かれました

股関節を手術したことを周りの人に言うようにしているので

股関節の手術について時々聞かれます。きのうも、バレエのクラスで聞かれました。

股関節はどこの病院で手術されたのですか?

私は病院名をお答えした上でこうお答えしました。

ぱたぱっこ

たえられないほどの痛みがない限りは手術はしないにこしたことはないですよ

と。

その方は、歳の頃なら私と同じくらい。

見る限り足を引きずる様子もないからです。

聞けば、痛みはあるものの、整体に通ってリハビリのようなことをやっていて

痛みはあるものの、歩けないほどの痛みではないとのこと。

手術をおススメしない理由はなんといってもリスクの大きさ。心配なことを3つあげてみますね。

不安1 全身麻酔や硬膜外麻酔

病院で介護の仕事をしている時に、外科病棟だったために、全身麻酔の患者さんを見てきました。

全身麻酔は怖いです。

持病がある方、アレルギーがある方、認知症や精神になんらかの課題を抱えている人は、やらないに越したことはないと思うからです。

私の場合、全身麻酔から目覚めたときに、車酔いのような状態で、病室に帰るベッドの上で、吐き気が止まらず、ガーグルベースンを横においたままでした(もともと車酔いする人です。)

吐き気はしばらくおさまりませんでした。

また、術後の痛みを緩和するために、背中から管を通す硬膜外麻酔(この管を通すのが痛いというか、感覚的に苦痛)がどうも体質にあわなかったらしく、(もともと貧血気味、低血圧気味でした)術後に血圧が下がってしまい、硬膜外麻酔なしになり、一晩点滴の痛み止めだけで過ごす羽目になり、痛みで朝までまんじりともしませんでした。それも2回とも…。特に2回目は、股関節の痛みというより、座骨神経痛のような痛みが一晩続き、朝が来るのを本当に数を数えながら待ったものです。

不安2 手術のあとの生活

人工股関節のの失敗では、ずいぶん昔に、術後に、歩けなくなった人の話を聞いたことがありますが、入院2回の間にはそういう話は聞きませんでした。

脱臼が怖いとは言われますが、医師にだめなポーズを聞いたら、「足をつま先外向きで前後に開いて後ろに沿ったりしないでください」って言われて、それって多分イナバウアー??的な動きですが、そのようなポーズバレエでなくはないですけど、あんなに後ろに反れないから大丈夫ですね。全く脱臼しそうな恐怖を感じたことはないです。

しいて言うと、自分自身が、1回めの手術のあとに、筋肉が強すぎたのか、骨片が欠けるという珍しい骨折をし、2週間で退院できるところ、もう1週間、骨折を治すために入院していましたが(松葉杖でした)。→本当に珍しいらしいです。

私は、ほとんど足を引きずらないようにしていたので、左右の筋肉がアンバランスではない状態で手術をしたので、ほとんどリハビリなしで退院しうにました。また、術前も、術後もクラシックバレエのおかげである程度の運動量(ストレッチと筋トレ)を維持することができているので、特に大きな変化はありません。

しかし、手術前に長く足をひきずって、筋肉も落ちていると、手術をして股関節がよくなってもそれに見合った筋肉がついていません。それどころか、骨はまっすぐでも体の軸はまがっている。リハビリに苦労されている人は、かばいすぎていろいろなことができなくなったり、動かないために体重が重くなっていたり、固くなってしまった身体のお手入れに苦労されている方が多いようでした。お風呂をまたぐとか、自転車に乗るとか、もともとやっていなかった人は急にはできるようにはならないですよね。

あとは、お姉さん座りができないので、人の家に行って座敷に通されてしまうと、正座か体育座りしかできないし、立ち上がるのはよっこらしょってなってしまいます。また重い荷物は持たないようにしています。あとは、長く走るのはなるべく避けています。歩く事はとてもよいのでなるべくしています。本当は水泳を復活したいのですが。

不安3 バレエの話でいうと

私は、おばちゃんの趣味のバレエだから、できないからといって、「舞台に出る」「教える」といった立場ではないので、痛みがなくバーレッスンができたり、センターで踊れる事だけでまずは幸せでした。まあ幸せのレベルが低いタイプ

復帰直後

・グランプリエで下までちゃんと降りるのは怖い

・バーにのせてストレッチしていた足はまずは20センチくらいの台にしか乗せられない

・ジャンプは「え!やっちゃっていいの?」っていう気持ちがなかなかなくならない

・ピルエット回るのも、ねじれて股関節に悪いじゃないかとびくびくでできない。

・特に一番時間がかかったのは、前のように股関節が開かないから、パッセが真横というより縦パッセまではいかないまでも少しインした状態でしかできないから、ピルエットの軸が全く取れませんでした。股関節は開かないのにひざは前のイメージで開いちゃうから、ねじれの関係で、ひざに負担がかかり始め、バレエの先生がその都度修正してくださり、今は、がんばればダブルも回るまで戻りました。

最近

・アンデダンターンは今もねじれる感じが怖くて回りません。シューズでは時々調子よければまわりますが、トウシューズでは瞬時にたてないとねじれる感じが怖いです。

・Y字バランスはできません。そこまで足はあがらないし、床での開脚も前のようには開きません。グランバトマンも、90度以上はあがらない(それどころか、75度くらいかなです)。

・あくまでも、もともとあまりできていない私だからだとは思うのですが、キャトルやサンク、ソデバスクやアンバッテのように足を打ったり、まわりながら飛ぶのはほぼやってないです。股関節を離してまた打つ、もしくは飛んで片足で着地するのは、怖さが勝ちます。グランジェッテやグランパディシャなどは、シンプルに降りるので意外と飛んでます

・一度、床にぺったり座るとうまくたてないので、創作系では、座ってたって、の振りはできないです。最後のポーズも前列だと、一番下まで下がって座らないとなので、先生が別の場所にしてくださいます。

ということで、いろいろなことを考えると、できるなら手術をしないでぎりぎりまで行きたいものです。

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ABOUT US
patapatakko
こんにちは、ぱたぱたっこです!45歳の時に先天性の変形性股関節症とわかり、51歳の時に両足人工股関節の手術をしました。手術後は手術前の痛みがうそのように、趣味のバレエも介護の仕事も、大きな問題なくできています!股関節の痛みに不安になる誰かのもとにこのブログが届きますように!