自立支援というスタンスは意外と難しい

介護福祉士の教科書の一番最初にある項目は「人間の尊厳と自立」。利用者様と接する際に、歳を重ねていく親と接する際に忘れてはならないことのキホンが書かれている。

高齢者の方がほかの誰とも異なる性格や価値観を持っていること。

すべての人が個人としてその尊厳を尊重される権利を有すること。

まずは、自立を支援するというスタンスに立つこと。

この3つを忘れてはならないと、いつも考えながら仕事をしていました。

中でも「自立支援」についてはとても大切。

◆その人なりのこだわりや大切なことがあるのだけれどそれはうまく伝えられない事が多いと理解すること。

◆介護職や家族が一方的に決めるのではなく自分で選択し、決定するという機会を提供すること。

◆なんでもやってあげるのではなく残存機能を活かしてできるだけ自分でできる状態を保つこと(→ケアプランなどでも、ここが目標に示されることが多いですね)

介護職施設であれば、基本的なこういった自立支援の考え方は共有され指導されるけれど家族となると、こうしたスタンスで親と接することは難しいかもしれない。

介護職と家族は違いますよね

介護の現場であれば「これとこれであればどちらがいいですか?」という場面であっても、

家族の場合、親の加齢とともに「こうしたから」という事が、増えていく。

たとえば着替える際のボタン掛けがどんなに時間かかっても、できるのであればできるだけ自分でやってもらう。

介護職としてであれば可能でも、忙しい中に親のケアをしているとなると、きっと、家族の方がやってしまいたくなる。

こうしたジレンマは子育てとよく似ている。

親が老いる事を受け止めて…といいながらも、やはり親子となるとそうもいかないのであれば、介護サービスをうまく利用して、親と精神的な余裕をもって接する自分なりのスタンスを見つけることができるといいなと思う。

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patapatakko
こんにちは、ぱたぱたっこです!45歳の時に先天性の変形性股関節症とわかり、51歳の時に両足人工股関節の手術をしました。手術後は手術前の痛みがうそのように、趣味のバレエも介護の仕事も、大きな問題なくできています!股関節の痛みに不安になる誰かのもとにこのブログが届きますように!